2012-01-01から1年間の記事一覧

 蓼食う虫-23

安く 旨く 腹一杯は庶民の味方 恐竜を喰う かつて世界を席巻し 1億5000万年ものあいだ繁栄を誇った恐竜も 6500万年前にメキシコ湾に衝突した隕石による気候変動には対応できず絶滅したと思われていましたが 密かに形態を変えて生き残ったばかりか …

蓼食う虫-22

価格の優等生に彩りをそえて 卵とじ 卵は価格面でドルショックに動ぜず バブルにも負けず リーマンショックも中国の攻勢にも耐えて頑張っているのです その上数少ない完全栄養食品と有っては これを有効活用しない手はありません。 一時もてはやされた卵かけ…

蓼食う虫-21

寒い朝には暖かい手抜きを 縄文からの伝統食 おじやはご飯を加え 雑炊はお米からなんて分類をする方もいらっしゃいますが かまうことは有りません、台所の余り物をどんどん入れて煮れば字の示すごとく雑炊で 縄文時代から延々と受け継がれた伝統食に早変わり…

蓼食う虫-20

何もないどころか 贅沢な楽しみになりました 白いご飯の魅力 「米が余っている」などというニュースが流れていましたが 日本の国土は貿易なしで3千万人を養うのがやっとであることは 江戸時代という壮大な実験で実証されています、石炭と農薬を使用してやっ…

蓼食う虫-19

おやつ、食事、つまみ、ごちそう ~ 何でもありの一品 粉物の領分 最近ミシュランの関西版が評判になっていますが 食い気部門で 大阪人から「粉物がないんやないの」との抗議が有るとか、これに対して さる俳優さんが 「星三つですか あれは まあ 半分ぐらい…

蓼食う虫-18

寒い日には気持ちと体を温めるに限ります 鍋さえあれば 人類が土器を発明した時から人類の歴史は始まったと行っても良いのではないでしょうか 何でも入れて火にかけるだけで暖かい食べ物が手に入るのは食生活の革命だったはずです、 美味しい食事と日々の工…

蓼食う虫-17

保存食も今ではごちそうとしていただけます 漬け物の季節 秋が終わると そこら中の家では冷たい透明感の有る光の中で 大根や白菜を桶にいっぱい漬け込んで冬の支度をしたものですが こんな光景を季節感として知っている子はもういいなくなったかもしれません…

蓼食う虫-16

食欲をそそるタバスコの刺激 国籍不明の魅力 「かつて仏教もキリスト教もこの国を怒濤のように席巻したかに見えたが 見なさい いつの間にか包み込まれ自分が誰だったのかも忘れて 日本という国の一部になってしまっている」・・・・・こんな小説を書いたのが…

蓼食う虫-15

野菜は土と太陽を食べているんですよね 美味しいは新鮮 同期会で 都会を引きあげ郷里の近くに居を構えて 野菜を育てながら薬膳を楽しんでいる方と話をする機会が有りましたが 土と太陽を身近に感じて暮らすのは 都会では味わえない飽きることのない楽しみで…

蓼食う虫&-14

カローラ、ラーメン、カレーの共通点は? カレーの事始め TVの料理バトルや食いしん坊レポートを見ているといつも”ふしぎだな~”思うことがあります、ラーメンとカレーの日本一なんてのをやっていると 「あれって同じ食べ物なの?」と思わずには居られませ…

蓼食う虫-13

スルメイカも北海道では真イカ? 烏賊の魅力 最近では須佐命イカ(ミコトイカ)でかなり知られるようになりましたが このあたりではイカと言えば夏場に食べる20㎝くらいのケンサキで 透き通った刺身の甘い食感と 新鮮なイカの頭部の軟骨のコリッとした味わ…

蓼食う虫-12

インスタント焼きソバの ソースの臭いが恋しいことは有りませんか 素焼きソバ 40年近く前 まだインスタントの焼きそばが無かった頃のことですが 沖縄でダムの現場に泊まり込んだことが有り 夜勤の無いものは夜食の後 先輩の経験談と自慢話を一杯傾けながら…

蓼食う虫-11

水無両面焼きグリルは最高の調理器具です 焼きもの 最近のガスコンロは便利な機能がいっぱい付いていますが 炊飯器やオーブンレンジの機能に目がいって 使いこなしているとは言えない状況が続いています、天ぷらの温度管理機能については今一の感が有ります…

蓼食う虫-10

郷土料理から 最高のごちそう迄 海のたまもの 小学校くらいまで 1年に一度の「浜行き」の日というのが有りました、梅雨が明けて 夏休み1週間以内くらいの頃だったと思いますが この日は集落の全員がおにぎりを持って 海岸で1日を過ごしたものです。 なに…

蓼食う虫- 9

夏に蝉の鳴き声を食べる ソーメンをかみ切る音 香川県の坂出市に 八十場という有名な湧き水があります、保元の乱で讃岐に流され 天皇家に最大の呪いをかけ 維新には王政復古直前に なんと明治天皇が坂出に「皇室に祟るのは もう勘弁してください」とお祓いを…

蓼食う虫- 8

タダでさえデビルフィッシュ「エ~ 生で?」と言われた時代も 真蛸の美味しさ 蛸を刺身で食べ始めたのが いつからかはっきりしないのですが 復帰直後の沖縄でスノーケリングをしていた頃(半日くらい浮かんでましたから)、海の中で腹が減ったときに足をちぎ…

蓼食う虫- 7

庭に植えておくと重宝なのですが 使い切れないままだともったいないですよ ハーブ(草) わがやの庭には1畳分くらいの畑?が有り 引っ越してきたときはかみさんがアレコレ手配しては 「何で家の庭では 何も育たんのでしょうかね~」なんて 悩んでましたが、無…

蓼食う虫-06

日本の誇るハーブをたっぷりどうぞ 葉盛りを食す 紫蘇は夏の代表的ハーブで なんと縄文時代から食されており バジルともお友達の関係にある身近な野菜です、田舎では畑の隅にワサワサ生えており いつでも取って食べられる重宝な薬味でしたが 買うとなると大…

蓼食う虫- 5

赤身こそ肉の美味しさ 野菜の焼き肉 焼き肉屋と言えば在日韓国人の店が多かった為にあちらの国の食べ物と思っていた人が多い様ですが 実は朝鮮という国は大変貧しい国で 焼き肉を食べる文化を持ち込んだのは日本人だと言うことはあまり知られていません。 あ…

蓼食う虫- 4

気候風土の中でし味わえない美味しさも有ります 毒の味 人がまだ野生を忘れなかった頃 苦い、渋い、酸っぱいは毒の味で 食べてはいけない物に対する警告だったものですが、 選択の余地が無かったと言うべきか 食べることに目覚めたと言うべきか少しずつ食物…

蓼食う虫- 3

今でこそ讃岐うどんと言えばメジャーなんですが・・・・・ 冷たい饂飩 学生時代に 時々四国に行くついでに宇高連絡船上で食べた素うどんは 大変美味しいと感じていたものですが四国で仕事をすることになり 坂出市に赴任して初めていただいた饂飩は 驚くべき…

蓼食う虫- 2

魏志倭人伝 に記載されている野草 生姜 生姜の効用 魏志烏丸鮮卑東夷伝倭人条(魏志倭人伝)にこう記載されています 「有薑、橘、椒、蘘荷、不知以為滋味」 生姜は漢方としてはよく使用されていますし 薬味としても身近な食材ですが 卑弥呼の時代から普通に…

蓼食う虫-1

そこらに生えている雑草 「蓼」 の楽しみ方 蓼食う虫になる 初めて蓼を食べてみようと思いついたのは 何かの本で読んだ大阪城内での加藤清正の話からで、あるとき清正が仲間内の大名に 「最近塩蓼で飯を食ったら 大変旨かった」という話をしたら 「そんな贅…