Cooking for Geeks
肉塊を喰う-(5)
私達が習う世界史は西洋史観ですが 東洋に目を向けると これが面白い、 パックス・ロマーナとか パックス・ブリタニカ なんて言葉がありますが これって 西洋人が言ってることだけで 世界史的に見ると ヨーロッパは単なる文明の辺境だったことに気が付きます。
確かにローマは キリスト教を発明するまでは一隅の光明だったのですが キリスト教は その後の1000年を暗黒史で塗り込めてしまいましたし イギリスは 植民地政策を日本が阻止するまでの100年間 火薬で世界に火を着けて回り 暴力によるワガママと混乱をもたらし 米国による パックス・アメリカーナが始まるまで 世界に安定などなかったことがわかります。
地球規模の世界史感ではでは ペルシャと中国が中心で ヨーロッパは小さな国が延々と何百年も戦争を続けていただけで 最盛期ののスペインでさえ アジアにはなんの手出しもできずにいたことがわかります。
炊飯器で 柔らか鳥胸肉 ローストビーフ
低温調理
鳥・豚肉 ・酒を振り ローズマリーとタイムを加えてビニール袋に入れ
水に沈めて空気を抜いて閉じます。
・炊飯器に入れたら ポットのお湯を加え 70度で90分、肉汁が澄ん
でいれば完成。
・鶏胸肉だと ジューシーで 手で割けるので 応用が広がります
豚肉はそのままカットしても 軽く燻製にしても美味しいし たくさ
ん作って冷凍しておけば直ちにツマミ。
牛肉 ・フライパンで表面に焦げ目を付け 同様にして 60度で90分保温し
た後(70℃だと40分) スイッチを切って そのまま冷ましたら
失敗なしのローストビーフ。
・ステーキだと60℃-60分(70℃-40分)で取り出したら 見ずに漬け
て粗熱を取り 表面をバーナーでさっと焼くだけ
手間はかかりますが フライパンで焼くのとは異なり 失敗がなく
柔らかさとジューシーさが格段に違います。
低温調理の原理は わかってはいたのですが 調理器具が高額なので導入をためらっていた所 ふと調べた我が家の炊飯器の保温温度が60℃と70℃、 なもんで こりゃ便利とばかり早速応用、お宅の炊飯器の保温設定を調べてみる価値はあります、60度は肉の調理には最適なのです。
アメリカの他に世界に安定をもたらした強者は なんと言ってもチンギスハンによるパックス・モンゴリカ、1000:1の人口で当時の世界に受け入れられた理由は 情報・通信の自由化、知識の共有、政教分離、諸宗教の共存、国際法と外交特権、 これって 全て近代世界の基礎を担ってるじゃありませんか。
クリルタイの開催のため 彼らが侵攻を止めたヨーロッパでは 紙と活字印刷が伝わったおかげで宗教改革が始まり、文化・芸術の伝播によりルネッサンスが起こっていますが 発達した安全な交易路のため 中央アジアの風土病であったペストの世界的蔓延を招き 当時の1/2~2/3もの人が亡くなっています、このため都市部の知識人が急にいなくなり 世界の輝きは失われ 交易なしでは自立できなかった帝国は分散し モンゴルが草原に帰ったのは わずか100年後 。
伝説とともに草原へ帰った英雄達 ・・・・・・・いいね
ところが イギリスが引っ掻き回した世界は 未だにアメリカが後始末中
全く 彼奴等と言ったら!!!