蓼食う虫-13

 スルメイカも北海道では真イカ
 
烏賊の魅力
 
 最近では須佐命イカミコトイカ)でかなり知られるようになりましたが このあたりではイカと言えば夏場に食べる20㎝くらいのケンサキで 透き通った刺身の甘い食感と 新鮮なイカの頭部の軟骨のコリッとした味わいが小さい頃から慣れ親しんだイカで、 刺身にするとき縦に切る・横に切るなんて言わなくても 旨い!の一言で片付く郷土の味です。
 ところが 郷里を離れると 「イカの刺身って白いのかい?」 と言うのが正直な感想、 スルメイカは身が茶色で汚い、甲イカは食感がクチャッとしてるし、クブシミなんてかまぼこじゃないかと思ったくらいで 学生時代に静岡でイカの塩辛の茶漬けと納豆を朝食にしてるのを見たときなんか 「食いものじゃネ~ヨ」と言う外人さんに 今でも思わず賛成してしまうほどまずくて臭い食べ物でした。
 酒の肴にいろんなものを食べ慣れて 今では「臭いほど美味しい」世代になりましたが イカの美味しさは最近発見しました、近所でいただいた甲イカを 急いでいたので1㎝くらいの幅に切ったところ これが美味しいのなんの それからは アオリイカヤリイカの美味しい切り方、食べ方にしばらく現を抜かしました。
 
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スルメイカの醤油漬け
 
 ・ イカは冷凍で保存がきくので 安くなったらキープしておきます
 ・ 腹を割き、目と鳶口を除いたら 軽く塩を振って洗い 水気をよく拭きます
 ・ 皮ごと2~3㎝の四角に切り分け 軽く酒を振って混ぜたら 濃い口醤油をかけ
   てタッパーで保存
 
 元々は 市販の沖漬けがショッパ過ぎるので 美味しく食べるにはどうしたらいいのか 試行錯誤の結果見つけたものです、 丼にしても大変美味しいのですが もっぱら酒の肴用で お店で刺身用のゲソなんかを見つけた日にはもう風呂上がりが楽しみでソワソワしています。
 魚は新鮮が一番なので 買い物に行くには必ずクーラーを持参しますが、臭いは 主に皮、ぬめり、血から出ます、 塩を振って冷たい水でよく洗う、洗ったら水気を拭き取る、アルコール類を使う 等の方法が有りますが、柑橘類の皮を試してみて下さい 皮を押したときにピッと出る汁(油?)がよく効く様で 魚に振りかけても良く 皮の表面だけを使い 松葉に切って加えても良いものです。
 手などは ミカンの皮等を手で揉むだけで一発で臭いが消えます。