蓼食う虫- 8

タダでさえデビルフィッシュ「エ~ 生で?」と言われた時代も 
 
真蛸の美味しさ 
 
 蛸を刺身で食べ始めたのが いつからかはっきりしないのですが 復帰直後の沖縄でスノーケリングをしていた頃(半日くらい浮かんでましたから)、海の中で腹が減ったときに足をちぎって食べていたり、 海洋科学センターでダイビングの講習を受けたときは 丁度蛸が大量発生したとかで 毎日刺身を作るのが私の日課になっていましたが あそこらの蛸は なかなか大きくて食べ応えが有ったなあとか、 四国の坂出では一番最初に会食のつまみで作っていたのがたこ刺しだったり、 気がつけば当たり前のように食べていた様な気がします。
 ところが 山口県の北部では一般的な食べ方ではなく 蛸とは茹でて食べるのもだと言うのが普通で 女房の実家に里帰りで行ったときに刺身を作ってからは お盆の恒例行事になってしまいました。
 蛸の刺身はイカと違い 上品な甘さと 最後まで消えない適度な歯ごたえがありますが 私には 東京湾で採れるような大きな蛸だと甘みにかけるところがあり どうしても日本海の小振りなマダコでないとしっくり来ません。
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蛸刺し1    
   ・ 蛸は塩をまぶしてよく揉み ぬめりと臭みを取る
   ・ 足を切り離したら 吸盤をまな板に押しつけてくっつけ 包丁で皮と吸盤を一
   緒に切り離し 身は薄くそぎ切りにして刺身に 吸盤は茹でて一つずつばらし 
   醤油とみりんで軽く味付ける
 
 蛸刺し2  
       ・ 蛸は塩をまぶしてよく揉み ぬめりと臭みを取る
  ・ 蛸の足を皮と吸盤が付いたままさっと湯にくぐらせた後水に取り 皮は火が通
    り 身は生の状態に仕上げ 皮ごとそぎ切りにして刺身に
 
 皮を剥いで刺身にすると 少しもったいない感じがして 表面の皮目だけを湯通ししたのも作りましたが 食感的にはおもしろいものの 子供達には「蛸の甘みを邪魔して 嫌い!」と 評判はいまいちでした 吸盤の煮付けは そのままご飯にまぶしてもとても美味しいですが これを爪楊枝でつまむのが私の取り分。
 蛸は生のまま塩でぬめりを取ったものを 少量の水と一緒にビニール袋入れて冷凍しておけば 1年は保存できます。
 生のままそぎ切りにしたものに オリーブオイルと胡椒をかければ いつでもイタリアンカルパッチョ
 夏の海水浴では 採ったタコの足を子供に一本渡しておくと
                   当分飽きないので重宝します。