蓼食う虫-116

継続の理由を検証

伝統を楽しむ
 
 図書館で好きなジャンルの本を借りてきて 縁側の椅子でくつろぎながら 陽の光の中でゆったりとした時間を過ごす林住期を楽しみに働いてきたものですが 本を選ぶには 少しのこだわりがあります。
 今を読み解くには どうしても先見の明のある専門家の論評を手にとるのですが こいつが また いい加減、 何か事あるごとに やれ見ろ!それ見ろ!とばかり 目先の時事について本を出してる者がほとんど、なもんで この手の本は 10年前に書いた本を読んで検証した後 気に入った作者の本をひとさらい読むようにしていますが 10年の検証に耐える評論i家の少ないこと。
 昔 社会現象にも微積分のテクニックが使えないかと思案したことがありましたが 今ではワトソンがやってくれてますから そのうち メディアに出る専門家とか 評論家なんてものは伝説の職業なんてことに。
 
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ワインを楽しむ 
 せっかくですから 週末に楽しむワインには 長い経験から育まれたファンネルとデカンタに 専用グラスを用意して、 つまみは 完璧な火加減で焼いた 4cm厚のポンドステーキと フランスパンにチーズを乗せて 若摘みの ほろ苦いグリーンのオリーブオイルをつけるのが私流。
 
 ワインもウンチクの尽きないお酒ですが 面白いことに 良いワインができないイギリスで 微に入り細に入り論じられているのは 愉快ですよね、 ワインの何処が美味しいのかと問われれば 酸っぱい・苦いは 洋の東西を通して不味さと感じる様ですが
熟成させると 個性が旨さに変わります、 脂っこい料理はワインの苦さ・酸っぱさを感じにくくさせ 旨味だけをひきたてて 飲みやすくしますが ま 洋食が油っ濃いのは この当りが理由かと。
 ヨーロッパのワインはブレンデッドが多いので 今はチリの単一品種を楽しんでいます、 安いワインを楽しむのにデカンタの無い方は ワインをグラス一杯取り出し 栓をしてよく振った後グラスに注ぐと美味しくなりますが これじゃ味気ないという方はカラフェを使うと手軽で オシャレ感はキープできます。 
 さて 10年先を読むのが困難なこの時世に なんと 100年先を読んだ方がいらっしゃいます、 フリードマンという方が 地政学から100年を見て 「中国は世界を席巻できないだろう」「500年間戦争を続けてきたEUは 結束している方が不自然で やがて分裂しかねない」「アメリカの覇権はここ100年続くだろう」と おっしゃっています、 また 今後台頭する国は メキシコ・ポーランド・そして中東の覇者たるトルコを挙げていらっしゃいますので ゆっくりワインでも飲みながら検証することにしますか、 残念なことに 残存生命が少し足りなさそうなのが気がかりではあります。
 さて ワイン、 夏は良いのですが 冬はこの取り合わせでコタツ   一人で。 
   つくづく オシャレ感の無い事に挫けそうな この季節 
    情けないことに どうしてもコタツの呪縛から逃れられない私がいるんです。