蓼食う虫- 4

気候風土の中でし味わえない美味しさも有ります
      
 毒の味
 
 人がまだ野生を忘れなかった頃 苦い、渋い、酸っぱいは毒の味で 食べてはいけない物に対する警告だったものですが、 選択の余地が無かったと言うべきか 食べることに目覚めたと言うべきか少しずつ食物の幅を広げた人類は ついに毒の味にまで手を付けてしまった。
 始めてこれを見たのは 復帰直後の沖縄でした、 当時の沖縄はまるっきりアメリカで 車は右側通行、歓楽街にはM・Pの腕章をした米軍がジープでパトロール、国道のすぐ横では実弾射撃、畑の横に落下傘降下する空挺部隊、建設中のダムはファントムの急降下爆撃目標、基地借地料で裕福な田舎の人と 国際通りのすぐ裏には昔ながらの路地と家々・・・・・・
 今でも本気で ”日本とは何か” と考えるなら 基地の正面に看板を掲げ
「みんなで ”Yankee go home”のTシャツを着よう」運動をすれば良いのにと思うくらいです・・・ 思こみが強すぎました。
 これを初めて見たときは 「沖縄のキュウリはなんて恐ろしい形をしてるんだ!!。」 でした、 美味しく食べられるようになるまで約2年 卵とゴーヤを炒めただけのキャンプ飯をごちそう?になったのがきっかけでしたが 以来長いこと忘れていた味が普及したのは NHKの昼ドラ 「ちゅらさん」 の影響が大きかったのではと思っています、 それまで我が家のゴーヤを見て 「あのキュウリのお化けは何ですか?」と言う人に 「美味しいから食べてみます?」と さし上げて もう一度下さいと言われたことが無かったのです。
             なにせ毒の味ですから
 
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ゴーヤーの詰め物
  ・ 大きくグリーンのゴーヤを準備(直径10cmくらいは有るほうが良い)
   残念ながら現在の処 自菜するほかに このような巨大ゴーヤーは入手できませ
   ん・・・・・・・かな?
    ゴーヤは好みの幅 2~4cmに輪切りにして 中をくりぬく
  ・ 挽肉、タマネギ、荒くマッシュしたジャガイモに コンソメ(挽肉により ビ
   ーフ、チキン)、胡椒で軽く味付てパン粉を加えて練る (肉:野菜は 1:3
   以上で野菜を多くすること、好みですが)
  ・ ゴーヤーに詰めて両面に小麦粉をふり フライパンで焦げ目をつけたら 少量
   の水を加えて蓋をし 蒸し焼きにして中まで火を通す
  ・ ソースは 塩だれ、ウスター、ケチャップ等 お好みで
 
 メインディッシュです もちろん、  苦みがほのかになり 詰め物の味を引き立てています。   
 残念ながらゴーヤーチャンプルーについては 沖縄で食べていた時のおいしさを再現するのは不可能です あれは あそこで食べるしか再現できない味だと言えるでしょう、 日本や中国にもあったのに 沖縄でしか食べ嗣がれなかったのには やはり それなりのワケがあったはずです
           ぜひ 真夏の沖縄で。