蓼食う虫-101

”酒の肴 ”を準備する
 
有朋自遠方来
 
 お盆の墓参りに帰省したついでに 「まあ 一杯やるか!」と覗いてくれたのは 高校時代の同級生、「ビールを持ってきたぞ。」「ホイ・トマト。」「俺は刺身。」
「 なんや 一人なのに 掃除もしとるじゃないか、」「 ああ 窓を開けとけば風がやってくれるからな。」「 それにしても きれいに片付いとるヤンケ。」「 ウン 惚けたんで 置き場所が変わると わからんようになるんでな。」「 台所もきれいジャン。「 そうなんよ 一人じゃ フライパンと皿が一枚で済むんでな。」
などと言う 一連の挨拶を終えたら トマトと刺身でカルパッチョを作る、そばから 「はよビール出せや 取りあえず飲もうや。」 で 戯言の始まり。
 
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              バーボンとシャインマスカット
 
 「今日はこれがメインだからな」と行って 準備したのは 田舎で手に入るバーボンと とっときのシャインマスカット、 5年位前から出回り始めた品種で 皮ごと食べられる種なし、冷やしても甘みが変わらない 優れもの。
  乾杯したものの 誰一人 一言も言わず、  わたしゃ 自慢したいのと びっくりしてるのがおかしいのとを我慢して すまし顔をすること しばし、 やっと顔を見合わせ 「 合うな~!。」「 ウン・いける。」「はじめて喰ったな-、」「 なんだ こりゃ?。」 だと。
 いたずらを仕掛けた子供のように 相手がびっくりした顔を見る都度 ワクワクしちゃいました 。
 
 何でも 力を入れて開発した品種だそうで 普通なら買って食べることは無いはずなのですが 近所に 賞を取るので有名な葡萄農園があり ローカル番組で紹介されたのがきっかけで 年に一度だけ購入していますが やみつきです。
 但し 酒のツマミには 粒が大きいと すぐにお腹が一杯になっちゃいますから 粒のの小さい房をオススメします。
 
 高血圧の薬漬けが一人、二回目の禁酒を勧告されたのが一人、田舎に帰って 畑仕事で急激にやせたのが一人、白髪で見分けのつかなかったのが一人、  私? 最近痩せてきたので 健康になったのかと思ったら 夏の暑さでひからびただけでした。
 ひとしきり飲んだ別れの挨拶は 大阪の都構想で議席数の無くなる議員連中が 訳のわからない年寄りをあおり立てて 若者の将来をつぶした選挙のような 無様で恥ずかしいことはやるまいぞ、 せめて お前等の様な不健康な奴は 喰いたい物は喰い、飲みたいものはたらふく呑んで しっかりお金を使って社会に貢献し、 寝たきりで高額な年金をもらい 医療費や介護費でなんぞ使って 無駄に生きるようなことはぜず 日本の若者の未来のために さっさと死んじまえ                        
 でも・・  まあ・・   生きてたら・・ また飲もう。