蓼食う虫-97

奮闘努力 
 
ホタル狩り
 
 1300年前に書かれて現存する書籍は限られているのですが その一つに風土記があります、唯一完本としてて伝わる出雲国風土記に 神戸川の土手を築くために 古志の人が来て住んでいたので 古志という地名になったと言う一文が有り この地名は現在も出雲に地名として 同じ字のまま受け継がれています
 北アルプス立山を あたかも屏風のように背中に張り巡らせた富山、 この平野の景色は 風よけを巡らせた家々が あたかも出雲平野と錯覚させるばかりですが 此処に同じ字を持つ古志の松原を見つけ 古代に想いをはせた島根県人が一人 密かに うれしがっていました。
 
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  ホタルイカのポンポン焼き、茹でイカ、醤油漬け    炊き込みご飯
 
 安曇野で居候をしていたついでに 季節とタイミングがよかったので 糸魚川から親知らずを越え 富山湾までホタルイカを掬いに行ってきました。
 新月を狙ったのですが 気候に恵まれ無かったこともあって 徹夜の甲斐もなく 2日間は狙った場所に現れませんでしたが、 満を持した3日目、 これまで 砂浜で捕るとイカに砂が混ざって食べられなくなるので 漁港で待機していたのですが 天気が崩れそうなので そんなことは行ってられません、古志の松原に移動したのが4:00、地元の人が 胴長長靴を履いて腰まで海に入り 網ですくっている最中ではありませんか。
 そんなものは用意してないので仕方がない 海につかること30分 あまりの寒さに 同い年の息子が下から 「親父殿 いくら何でも寒すぎるからカンベンしてくれ。」と言うし 上からは雨は降り出すで やっと獲ったのが発砲スチロール1箱、 地元の漁師さんによると ”刺身で食べんでどうするの?。” ”浜で焼いて食べるんが一番だが。” と言うことで  全部にチャレンジ。
 網焼きは少し塩っぱいですが 鉄板焼きは他では味わえません。 醤油漬けは溜り醤油を使うと美味しいですが なんと言っても 茹でたては最高!、 茹で時間は シャブシャブなら1分、酢味噌やカルパッチョ・炊き込みご飯用なら2分ほど茹で 冷水に取ります、 どちらも3%の塩加減で茹でるのがコツ。 
 刺身は 何せイカが小さいので 処理が手間ですが 頭部の食感は他では味わえません そういえば 漁師さんも 「足はイカそうめんが美味しいんだ!」と言ってました。
 このホタルイカ、すくい上げるとしばらく青く光ります, この興奮は 是非味わってもらいたいものです。
   残念なことに・・・・・捕るのに夢中で
      海中で青く光る美しい写真はどっかのサイトの写真の通り