蓼食う虫-28

冬を支えた魚
 
塩鮭一尾
 
 秋にあの巨体が群れをなして川を遡上するなんてのは これは捕って食べてくれと言うようなもので かつては九州北部あたりまで捕れた鮭も 今では人工孵化でのサポートが必要なほど食い尽くすとは 人の胃袋と 懐の底無しさ加減に頭が下がります。
 こんなに食べられた鮭ですが かなり昔 茨城県でごく普通に食べられていた煮物を 地元の民家でいただいたことがありますが 川で捕れた鮭は結構まずいもので 地元の人も「川にあがると鮭は不味くなんだっぺ」 なんて言いながら食べておられました。
   しかし しかし 鮭は塩を加えると美味しくなるのです。
 
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鮭づくし
 
 ・ 塩鮭は秋鮭の出回る高値の時を避けて 安くなってから一尾まるまる買ってきま
  す。
   鮭は野菜用の包丁で十分切れますので 胴体は5~8㎜(お好み)にスライスし
  て袋に入れて冷凍し 必要に応じて解凍して使用します。
 
 ・ カマ、頭、尾は半日くらい水につけて塩抜きし カマ焼き・氷頭なますを造り、
  残りのアラは三平汁にします。
   三平汁は 鮭から出る適度な塩味と昆布だしをきかせて楽しみます
 
 塩鮭は1年を通して出回っているので 冷凍しておくと ちょっとしたおかず・お弁当・チャーハンと便利なので我が家の冷蔵庫では定位置を確保しています。
 忘れていましたが コチコチに凍っているものは バケツ等に水を入れ 袋に入ったまま適度に解凍してからでないと 普通の家庭では手におえません。 
 最近では アトランテックサーモンやチリ産の鱒(トラウトサーモン)が刺身用として出回り 今では回転寿司やお刺身コーナーで定番になっていますが あれは海中で養殖したものです、 これらも片身を購入してお刺身やカルパッチョにすると大変重宝します、 一度に全部食べない場合は 冷凍用のスライサーを使って 凍ったまま必要なだけ切り分けてから解凍しましょう、もちろん皮等のアラからはスープをとることをお忘れ無く。
 2㎝くらいのサイコロ状に切ったものに 醤油をかけ回してヅケにしておくと ご飯に、サラダに、お酒にと 料理のイメージはひろがるばかりです
             たいていは 直ちに無くなるのですが・・・・