蓼食う虫-104

エ~ッ !!   そこが一番美味しいのに
 
市場に出ない野菜
 
 マイケル・ジャクソンが日本に来たとき 専属のベジタリアンシェフのおっしゃいますことには 「 オ~ ニホンハ ベジタリアンノタメニアルヨウナクニデスネ  シンセン・キレイ ナントイッテモ ソノママオイシク タベラレマ~ス。 」 
 確かに工業製品並みに規格統一された野菜は 美しくもあり 使いやすいのですが、 あれを あの値段で売るために密かに捨てられた野菜達の犠牲と 農家の努力をおもえば サラリーマンの鬱憤など ”へでもねー” ですな。
 
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     下味を付けた豚肉とソティ     マヨネーズ焼き

間引きズッキーニ    
 早めに定年で切り上げ 帰郷した同級生がいたので 家に立ち寄って 初めての挨拶が 「昼飯を食わして頂戴。」  
 その時始め食べて 目がまん丸になったのが 親指ほどの太さの間引きズッキーニ
この美味しさは店に出ている規格品とは別物、 生産農家は 小振りなうちに 曲がったものを間引いて捨てるのですが 運が良ければ 道の駅で手に入ります、素材が抜群ですから何をしても美味しいので 見つけたらご賞味あれ。
 きりょうが悪いと損をするのは 人間も野菜も同じとは言え とにかく美味しいこと
なんでこれを 出荷してくれないのかとさえ思ってしまいます。
 
 ドイツは戦前から高い加工技術を持っていましたが 復興に当たり モンペルラン協会の検討結果を踏まえて 機械加工の刃物の開発を行い 確とした工業国として世界に旅立ちました。
 一方 精密加工による大量生産技術のない日本は なんと 義務教育により 従事する国民を規格・均一化するという離れ業をやってのけ、一時は Japan as No1と
言われるまでになったのはご存じの通り。
 しかし 世の中を引っ張ってきたのは 規格品ではなく、日本では仲間はずれ扱いにされた ごく一部の天才達だったのも歴史の事実。
 今や ゆとり世代が世の中を引っ張る時代ですが、飽食の時、 500~800万トンの食料を捨てている時代、地球は確実に必要量が賄い切れないので そのうち 喰うための努力を強いられますよ。
 かの ジョブズさんも言ってるではありませんか
  Stay hungry, Stay foolish 
                             (腹が減ってりゃ バカみたいに美味い)
                                    違いましたっけ 当たらずも遠からずかな