蓼食う虫-49

 
 
 
安くて美味しいのが出盛り
 
こってり さっぱり 
 
 もう一度行ってみたくなるような観光地はなかなか無いものですが 宮島と足立美術館は一年以内に再訪したものです、反対にがっかりしたものの一番は京都の竜安寺、あの回遊式庭園の中を貧弱な土塀で囲み「禅の極地」なんぞと嘯いている坊主を想像すると 石でもぶつけてやりたい気持ちになりました。
 悟りの境地を証明するために 不立文字の坊主どもは 万巻の書を残し・石を積み・ 住寺を手に入れて 胡座 かいて居ただけとは、  あそこには 藁屋に吹き込む緑だけあればいいと思いませんか。
百姓の食事より遙かに贅沢な精進料理も ガンモドキなぞと誤魔化さず 肉が食いたいとはっきり言えば良かろうに、 野菜と肉はとっても相性がいいのに。

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 地元の誰でも参加出来る野菜市       冷やした日本酒とともに
 
ナスの牛ミンチ煮
 
 ・ 牛ミンチを油・酒・醤油・みりん(砂糖)を加えて良く炒めます。
 
 ・ ナスを一口大に揃えて切り 鍋に入れて軽く混ぜ 牛コンソメスープをナスの半
  分くらい入れて煮ます、  ナスはスポンジみたいですから 少し火が通ったらお玉
  で押さえて空気を抜きます。
   スープの量は 仕上がりで丁度ヒタヒタくらいを目安にします。
 
 ・ 煮崩れないうちに味を調え 片栗粉で慎重にトロミを付けます。
 
 ナスの牛ミンチ煮は こってりと美味いものですが 暑いときに冷やして食べるとさっぱりして良いものです。
 丼の他 そうめんやパスタ等の麺にも良く会いますので どうせ作るなら大量に作る事をオススメします。
   
 野菜にしろ 魚にしろ 大量に出回って安いときが一番美味しいときです 今回は 酒と妻帯を最大の禁忌とする坊主どもををあざ笑いながら 庶民は出盛りの安くて美味しい時期に 俗世まみれの矜持を持って これに勝る楽しみ無しと酒をくみましょう。
 衣・食・住足りた現在 共通の価値観は楽しいことだそうですが 必要なものが見あたらなくなった今 うそぶきたくもなりませんか、 
  オマール・ハイヤムじゃないけれど
   「何だ!! 女と酒だけ? 天国ってのはその程度の所なのかい?
                    地上の方がよほど良いじゃないか」