蓼食う虫-109

勘違いしてはいけないこと
 
基本は基本
 
 昨年膝の関節に40肩現象が発生して ジョギングができなくなったばかりか 歩くことも不自由になったので ああ・・人生これで終わりかなと嘆きつつ、 まてよ 足がだめなら腕をと 弓と巻藁を手に入れ まずは必要な筋肉をとばかりに 毎日22キロの弓を引いていたら なんとこの歳で腕がみるみる太くなるではありませんか。
 人間努力と成長に限界はないもんだと感心しながら イザ弓道場へ  行ったのはいいんですが、 これまで私の嗜んできた武道とは異なって どうも 道場の雰囲気というか空気が違う、 なんというか 茶道や花道に近い気配を感じて戸惑ってしまいました。
 
イメージ 1
  
 娘の家で 勝手の違う台所、 昼食を作ることになったのはいいのですが ご飯がないので そこらにあるものをチェックして リゾットを作ることにしました。
 用意したのは 生米2カップ・トマトポタージュスープ2人前・少量のチキンコンソメとポテトサラダ用の野菜。
オリーブオイルで玉ねぎ・トマトを炒めて 生米に油をなじませたらスープを加え 焦げ付かないように混ぜながら20分間煮ます、 スープは最初と 10分頃の2回に分けて加え 途中水分が足らなくなったらお湯を加えて食感を整えながら作るので失敗はありません、いいタイミングで野菜を加え チーズ・ジェノバペーストで仕上げて食卓へ、この料理は作り置きするとただのおかゆですから 出来たてでしか味わえません。
 なんと これが美味しかったこと お米が貴重だった頃のアラブのグルメたちが産んだ逸品は 生米から作る手順があってこそで、 炊きおきのご飯を使った手抜き料理とは別物、 気が付かなかったのはサラダ用野菜の中のキュウリ、断言します、リゾットに生のキュウリはいけません。
 
 剣と禅を一如に昇華させたのは山岡鉄舟柔術を柔道へと導いたのは嘉納治五郎の彗眼、弓道は武道とは言っても 人を相手にするわけではないので 叩きつけられる痛みも悔しさもなく 袴に優雅な所作・自己満足だけで完結できるところが空気の違う所以でしょうが、基本は殺し合い、外したら殺されるの心で武を極めた先に道が開ける
はずなんですが。
   作法を道と勘違いしたんじゃ 手抜きにもなれません・・・・
     手抜きはと聞かれたら ご存知のように ま 嫌いじゃないんですが。