蓼食う虫-60

 
インスタントの活用 (その1)
 
思い出の一品
 
 ブラジルではOBに大変お世話になりましたが あるとき「日本から後輩が来たからごちそうをしなくちゃ」と言うなり ライフルを持ち出して 窓を開け 庭に遊んでいた鶏の頭をぶち抜いてその場で切り裂いていただいたのが ぶつ切り鶏のリゾットで トサカはもちろん嘴と足(モミジという部分)も入った 豪快な料理でした。 
 一緒に行った学生の中には気を呑まれて ボーっとしていた者もいましたが その後のお話と伴にとても記憶に残る料理です。
 
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冷蔵庫の残り物で       手軽にリゾット
 
リゾット
 
  ・インスタントスープは 一人前を適量のお湯で溶いておき 皿にキノコや野菜を
  一緒に入れてチン

 ・同じくチンしたご飯を加えて さっと混ぜ、 ベースのスープがポタージュなら

  チーズを散らします

   スープにトマトベースを使ったのなら ホットオイルやイタリアンハーブが

  良く合います

   カレー風味なら ガラムマサラや 千切り生姜・バジルが良いでしょう

   中華風スープなら シャンツァイやゴマ油をためしてみて下さい。
 
 リゾットは ちょっとつぶつぶ感のあるご飯が決めてなので お店では固めに炊いたご飯を使用して作りますが 此処は家庭の手抜き料理ですから 素早く加えて食感をキープします、スープが多かったり 時間を掛けて調理すると 洋風のおかゆや雑炊になってしまいますので 注意して下さい。 (冷たいリゾットはこちらを参照)
 くだんのOBは ブラジルに体ひとつで渡り 2kmもの畝を持つ農場主になられた方ですが あるときは横やりを入れる白人にリボルバーを突きつけて話し合い?、あるときは自分の牧場で牛の角に掛けられ 敗れた腹からはみ出した腸を押し込んで手で押さえ 車を運転して病院まで走ったという強者です、 簡単な事で農場主になられたわけではとありません、 リゾットも「腹をくくってこの国を見てこい!」という 一流の挨拶だったわけです。
 ブラジルでは日本人は尊敬されていましたが 情けないことに教育勅語を知らない根性無しの日本人は必要ないとまで言われていました、でも 人間は伸び代の固まりです ゲームやパソコンにかじりついているのも良いですが 必要なのはアドレナリン 汗を流して 歯を食いしばれば体の中からいくらでも湧き出してきます
              ご飯を美味しく食べる遊び心さえあればですが