蓼食う虫-96

今回は くたびれました
主食のパン

 長野の安曇野で 居候をしながら ぱっくり二つに折れた日本列島の断面を見ていたら、食いしん坊の私に対して 「すぐ近くに日本一美味しいパン屋があるから 良い機会だし 行ってこない?。」 などと言う悪い奴が居て、 80km位なら近いから 暇つぶしにでもと 軽く返事をしたものの 念のために地図を見て驚いたこと。
  店のある 飛騨高山に抜ける道が なんと 雪のアルプス越え!、 3月の中旬と言うのに 上高地に続く道は一部通行止めの規制じゃありませんか、 幸いまだ冬タイヤを履いていたもので 無理なら引き返せば良いやとばかりに 出かけちゃいましたが 慣れない雪道にいやと言うほどくたびれ、帰りにアスファルトの見える所まで戻ったときには疲労困憊。 安心したとたん 背骨が一気に溶けちゃいました。
 イメージ 1 高山へ向かう道は写真の中央を越えてえていきます     三月中旬でこの雪

                  白いのが乗鞍岳

                              

イメージ 2

  やっと着いたお店で                 とにかく喰って見なくちゃ

  トラン・ブルーに到着、 季節柄あまり混んでいませんでしたが ひっきりなしにお客さんが入れ替わり 焼き上がって出てくるパンは いつまでたっても満杯にはなりません、 キャッシャーのお嬢さんの言う事には 「 私が言うのも何ですが シーズンになるとエライコトになります!。」ですと。
 フランスパンが丁度焼きたて、しばらくしたらクロワッサンも焼けるというので 適当にチョイスして買ってきました、焼きたてのパンは 皮がカリッ、中はモチッ、皮の香ばしさと ほどよい塩加減の食感が何時までも口に残り 食べた後も口の中につばがどんどんわき出て尽きず 炊きたての新米に劣らぬ 驚きの美味しさ、 これは もう 喰いに行くしかありませんぞ。
 翌日冷めたパンを食べ比べしてみましたが 普通のパンと大きく異なるのは ほどよい塩味と しっかりした噛み応え、食事の後の 噛んで食べたという充実感は 麦を主食にした民族が育てた文化に違いありませんが 米を主食にしてきた人間のレポートなもので これ以上のことは書けません

              日本一のパン屋さん ごめんなさい。