今回は くたびれました
主食のパン
長野の安曇野で 居候をしながら ぱっくり二つに折れた日本列島の断面を見ていたら、食いしん坊の私に対して 「すぐ近くに日本一美味しいパン屋があるから 良い機会だし 行ってこない?。」 などと言う悪い奴が居て、 80km位なら近いから 暇つぶしにでもと 軽く返事をしたものの 念のために地図を見て驚いたこと。
店のある 飛騨高山に抜ける道が なんと 雪のアルプス越え!、 3月の中旬と言うのに 上高地に続く道は一部通行止めの規制じゃありませんか、 幸いまだ冬タイヤを履いていたもので 無理なら引き返せば良いやとばかりに 出かけちゃいましたが 慣れない雪道にいやと言うほどくたびれ、帰りにアスファルトの見える所まで戻ったときには疲労困憊。 安心したとたん 背骨が一気に溶けちゃいました。
高山へ向かう道は写真の中央を越えてえていきます 三月中旬でこの雪
白いのが乗鞍岳
やっと着いたお店で とにかく喰って見なくちゃ
トラン・ブルーに到着、 季節柄あまり混んでいませんでしたが ひっきりなしにお客さんが入れ替わり 焼き上がって出てくるパンは いつまでたっても満杯にはなりません、 キャッシャーのお嬢さんの言う事には 「 私が言うのも何ですが シーズンになるとエライコトになります!。」ですと。
フランスパンが丁度焼きたて、しばらくしたらクロワッサンも焼けるというので 適当にチョイスして買ってきました、焼きたてのパンは 皮がカリッ、中はモチッ、皮の香ばしさと ほどよい塩加減の食感が何時までも口に残り 食べた後も口の中につばがどんどんわき出て尽きず 炊きたての新米に劣らぬ 驚きの美味しさ、 これは もう 喰いに行くしかありませんぞ。
翌日冷めたパンを食べ比べしてみましたが 普通のパンと大きく異なるのは ほどよい塩味と しっかりした噛み応え、食事の後の 噛んで食べたという充実感は 麦を主食にした民族が育てた文化に違いありませんが 米を主食にしてきた人間のレポートなもので これ以上のことは書けません
日本一のパン屋さん ごめんなさい。