蓼食う虫-95

孤高の天才と伴に
 
虎を喰う

 

 日本仏教界では 孤高の天才と言ってもいい空海が光芒を放っており 彼の系統の寺を訪ねると 今でも寺が生きているのが判りますが この人が何で偉いのか 今の私にはどうも理解できません、 でも どういう訳か 峠に湧く水や枯れ河など かの偉人に関する伝説は小さい頃から聞かされ、 地名や伝承など身近な所に溢れていたもの たいていは 意地悪をしたおばあさんに罰が当たったなどという 幼心に刻む恐喝的な教訓を含んでいたもので 郷土の昔話はそんなのばかり。

 つまり 幼い頃から悪いことをすると罰が当たるぞと脅かされて精神にすり込まれたケース・スタディーの数々が 周囲との摩擦を避け 共存するという伝統的な社会人を育てるのに一役買っていたんです。

  幼児教育は 本人が意識するまもなく その後の人格に影響を与え続けるので 効果は覿面、今でも道徳観などと言うより 無条件反射で従っています。

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雪虎・竹虎

 雪虎    厚揚げをステーキ用鉄板か何かで縦に縞状の焦げ目がつくまで焼きます

       この後電子レンジでチンして大根おろしを添えます

 竹虎    同じく焦げ目を付けてチンした厚揚げにアサツキを散らします

 
 誰が名付けたのか ただの厚揚げを虎に見立てるなど おしゃれというべきか ただの貧乏人の独りよがりというべきか、 昔は炭火で焼いただけだったらしいのですが あるとき 福井と福島で厚揚げだけで繁盛している店の話を参考に 電子レンジでチンしたものに一味と醤油を掛けただけで食したところ これがなんと厚揚げの食べ方では最高じゃないかと思ってから レンジでチンの一手間(?)を加えました。
 豆腐は弘法大師がもたらしたとされますが 日本の豆腐は口当たりの良いように独自の発達を遂げたものですが 以来完成度に満足したのか進化が止まったままだったものを 最近ドイツ当たりではヘルシー食材としてステップアップしているようですから 遠からず日本にも逆輸入されるんじゃないでしょうか。
 かの空海、教義的には 生きながら仏となる即身成仏に至る道を説き、イメージトレーニングとして曼荼羅を用いたらしいのですが 未だ この宗派には生きながら仏になった人物がただの一人も出ず 空海の後に空海無しと言う有様なのに 高野山の盛況ぶりはたいしたものです、でも本人は 死ぬまで空海そのままで 病死の後火葬されたらしいのに 高野山では「今でも座禅を組んだままでいらっしゃいます」などと言って 毎日墓所に食事を運ばなければ教義が存続しないとなれば イエスを神に仕立てたパウロの教団と ドッコイ ドッコイかしらん。
   脅かし方も似てますね
    死んでから罰をうけるぞ~、 地獄へ行くぞ~ ・・・・ ヤレ 怖わ
      これこそが 人を引きつけて放さない 一番のコツ?