蓼食う虫-92

伝えたいもの 受け継ぐべきもの

木村家のお寿司

 日本の人口は縄文時代に2~25万人(時期によって変動があるようです)、卑弥呼の頃60万人、江戸時・明治に急激な増加があり それぞれ3000万人・6000万人に増えています。
 この急激な人口増加には社会の安定や産業の大規模な変化がありましたが、期を一にして この時代には日本人の体格や骨格に大きな変化が見られます、もちろん「食い物のせいじゃないの」と 思う方もおられますが 平成以降の最近の体型変化は 過去のどの時代よりも急激で 進化の一過程じゃないかとさえ言えるようです。
   何? 遺伝子に変化がないはずだから 進化とは言えないんじゃないかって?、 実は 環境による獲得形質は遺伝することが最近の研究で判明しています、 生産年齢を過ぎた方は親のせいにしてあきらめ、これからのあなたは 良い遺伝子を育てて せっせと伝えましょう。


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 木村家のお寿司                川上家のお寿司

 酢飯  ご飯   1升                           酢飯  ご飯   1升 
    酢         50cc(五倍酢)          酢       180cc
    砂糖    カップ  1                               砂糖    カップ  1.2
    塩         40g                           塩    小さじ 1
    味の素                適                            味の素               適

 具材:ニンジン、ゴボウ、焼きサバ         具材:ニンジン、ゴボウ、椎茸、天麩羅)

    具材は小さくそぎ切りし 少量の油で炒め 甘めに味付けして煮含める
      仕上げは デンブと木の芽 または錦糸卵


 木村家のお寿司は 島根県の石見地方西部 吹野に伝わるお寿司で 珍しい事に木型を使わずに作ります これは特に美味しいと評判の 木村さん宅のレシピです、 川上家のお寿司は 石見地方中央部に伝わるもので 表面には具材が見えないように包み込まれているのが特徴のお寿司で ご近所の奥さんから時々お裾分けいただいています。
 かつて田舎では 盆・正月・結婚式・法事と 何かにつけて ちらし寿司と魚を使ったナマスを作るのが常で 木村さんの所では 一度に一斗のご飯を炊いたこともあるそうですが 今では人口の減少と老齢化で パックの仕出し弁当で済ませるところが多くなって こんな風景も消えていきます。


 進化を伝えてきた遺伝子の変化というのは 動植物を問わず 生命に関わるほどの環境に起因するストレスによるものが顕著なんだそうで DNAに大きな傷を残し かつ 変化は直ちに遺伝するんだそうですから 逆にあまりに緊張のないといえる現代は DNAにとっては かつて無い驚きのはず、 これから どう進化するのかが見所、 早速 飲み・食い・笑って この進化に大いに貢献しましょう。
 結末が 笑い死にだったところで 太って病気になったところで かつて無い進化の一場面に貢献したとなれば 人生の本望です。 
なに もう 生産年齢を過ぎちゃった?  弱りましたね 

   DNAに貢献するのが手遅れならば
    貯金なぞせず ガンガン使って・・・・せめて GDPに貢献しましょ