いつもの材料に目先を変えて
食卓の彩り
紬や 茶器は茶室の中では静かな趣を醸し出しますが たとえば ルーブル宮殿の中ではただのみすぼらしさでしかありません やはりあのようなところでは 豪華な振り袖や有田焼でなければいけません。
織田信長という日本史上最大の天才が生み出した価値観は みすぼらしい茶器を国や命と引き替えにするほどの完成度をみましたが、 一楽・二萩・三唐津と言われる焼き物のうち 楽焼きなんぞは作者と履歴が無ければただのゴミ屑でしか無いことを思えば すり込まれた価値観など推して知るべしです。
食卓を彩るトマトは南米から果物として持ち込まれましたが 食用として知られるのは300年も後のこと しかも果物だったものを 関税の関係で野菜だと言い張ったため 今では野菜屋さんで売っているのが普通なものですから おかげで違和感なく煮たり焼いたりして食っていることになろうとは。
トマトホール煮
いつもの食材もトマトホールで煮込んでしまえば華やかなメインディッシに変身します、写真はチキンカレーの材料をトマトホールで煮込んだだけですが 彩りと味は全く別物になります。
コツはトマトホールに水を加えないことです コンソメスープ、昆布だし、塩、胡椒で味を調えますが スープの水分はともかく 煮詰まった水分を分を少し補充するくらいで良いでしょう。
ちゃんとした料理
・ ニンジンはフランス料理の要領で面取りを行い 好みの材料を大きさを揃えて
カットします、魚・豚または鶏肉を ソテーやグリルにして中央に豪華に盛りつ
けます。
普通の料理
・ 冷蔵庫の野菜や肉(牛肉は試したことが有りません)を何でも良いから同じ大
きさに切って煮込みます。
盛りつけは缶詰の缶の底を切り取ったのを利用して 皿の中央に品良く、 こ
こが最大のコツです。
思い切り手抜き
・ ベジタブルミックスやシーフードミックスを使うだけ アサツキかなんかを上
に散らしてごまかします。
朝食用にリゾットに変身させていたお嬢さんを一人見かけましたが リゾットにする場合は堅めに炊いたご飯をチンして 食べる直前に加えるようにして下さい。
トマトホール煮は簡単で華やかな上 なんと言っても美味しいので どんどんバリエーションを増やしましょう、天ぷら・カツ・豆腐・厚揚げ・筍・魚・貝・肉・チーズ・ご飯・パスタ・饂飩と合わないものは有りません 価値観と先入観を捨てて 食卓の彩りを楽しみましょう
もちろん あくまでも自己責任で。