蓼食う虫-33

山菜図鑑を持って散歩に出かけませんか
 
食べ放題の季節
 
 菜種梅雨の頃になると そこら中に菜花が咲き 暖かい陽ざしにさそわれて 冬眠から覚めた食いしんぼがウキウキしながら野原に出かける時期になります。 
 この頃から五月いっぱいくらいまで 大きなイベントだけでも コゴミ、蕗、ワラビ、タラ、ウド、ハマボウフウ、ワカメ、タケノコと目白押しになって待ち構えていますが 見逃してはいけない小さな楽しみもあります、ロゼットを過ぎ 薹が立って 蕾から花が咲くまでの菜花もその一つです。
 
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    菜の花    乳草       浜大根     浜大根の花のサラダ
 
花のサラダ  
 
  菜の花や 浜大根の花と蕾を採ってきて サラダに 花はきれいなもの散らします
 
 菜花なの蕾は野菜売り場に並んでいますが 正直あれは美味しくありません 時間がたつとどうしても苦みが出て 味を損なうのです、かつて 菜種油を採るために多くの農家が栽培していたので 土手や野原に行けば結構自生していますから 自分で採ってくると美味しさの再発見になることまちがいいなしです。
 同じ季節に浜大根(野生の大根)も花が着いていますが これも彩りがきれいです、浜大根の蕾を生でかじると 大根おろしのような風味があっていいものです、食べられる野菜や山菜の花は美味しいのが常識 使わない手はありません。
 ゼンマイ、ワラビ、コゴミのようなシダの芽は美味しいものですが 沖縄にいたときに ヘゴヤシの芽が食べられると聞いて 試したことがあります、これは確かにシダの芽には違い無いのですが 巨大なのにはたまげたものです 何せ直径20~30㎝もあるゼンマイだと思っていただければ良いかと、味と食感はタケノコですが。
 今ではあまり食べられなくなった山菜でも ギボウシはタキ菜、スベリヒユはヒユ菜などと (菜)が付いた植物は一般的に食用にされていたものなので まだまだ美味しいものがたくさんあります。
 暖かい休日に山菜図鑑を片手に散歩に出かけ 片っ端からそこら中の草をかじって味見しましょう、
    でも 時には ひどい目に遭うことがありますから 
              ペットボトルの水は お忘れ無く。